みなさまこんにちは!
Haishakkei Art Award 2015 の「総まとめ」です!
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振り返ると、このHaishakkei Art Award 2015の始まりは2014年の年末の飲み会の会話がきっかけでした。
「拝借景の最近顔ぶれがいつも同じ」
「飲み会が面白くない」
「鍋が不味い」
そんな会話でした。
鍋が不味くなってくる時には展示をします。
僕たち拝借景はそんなことを2009年から繰り返しています。
そのある種マンネリ化した拝借景の活動を活性化させるため、外からのイキのいい作家を呼び込みたい。
考えてみれば拝借景の歴史はその成り立ちから、外から来た部外者達によって作られてきました。
そう、僕たちは「移民」だったのです。
新たな「移民」を探し、受け入れようという趣旨のもと「Haishakkei Art Award 2015」を企画することになりました。
今回の出品作家達は関東の各美術大学を今年卒業した作家によって構成されています。
これは、拝借景を自己分析的に検証し導きだされた、拝借景を必要とする(であろう)作家像です。
まず東京芸術大学学部を卒業していないこと。これが様々な表現活動をしている作家たちが集まる拝借景の馴染みの顔ぶれの共通項です。例外は数名いますが拝借景はあるコミュニティから離れ彷徨ってきた「移民」の集まりになってます。
そして、卒業直後で活動拠点や発表の場所が定まっていないこと。振り返ると拝借景の立ち上げ当時、メンバー達は卒業後1〜2年目の駆け出しの作家でした。
この2点を満たす作家を招いて展覧会をしよう。
そこで考えたのが、各美術大学の卒業制作展を見に行き、拝借景の空間にふさわしい作家にその場で「拝借景賞」を与えスカウトしてくることでした。
関東圏内の美術大学・美術科の卒業制作展(学内展示)を一つずつまわり、「拝借景賞」をゲリラ的に贈呈しました。1/17の武蔵野美術大学から、1/25に 東京造形大学、2/22に筑波大学、3/8に茨城大学、創形美術学校、3/15に日本大学、女子美術大学、3/21に多摩美術大学の卒業制作展をまわりました。
この「拝借景賞」のゲリラ的贈呈行為には杉本、市川以外の拝借景の作家達も呼び、賞の選考に協力して頂きました。なんの権威もない作家が「賞」を渡すことにより、リレーショナルな活動になりました。スーツで大学をかけまわり、この展覧会用に名刺を作り、わかりやすい「嘘」の「権威」を 演じることで初めて出会った作家達は面白がってくれて、すぐに距離感は縮まりました。そうした僕らの活動を暖かく受け入れた卒業したての作家たちとコンタクトをとりつづけました。
そして最終的に10名の作家が選出されました。
展示期間中には、オープニングでは桐生眞輔さんに看板に題字を書いて頂き、出品作家のアーティストトーク、藤原彩人さんをお呼びしてアトリエ運用のお話を伺ったり、渋家の齋藤恵太くん、金藤みなみさんを呼んで 「アーティストランスペース」をキーワードにトークセッションを行いました。クロージングでは「パンク侍×自称忍者」のパフォーマンス、企画者のたちも知らなかった「OCOCO」の拝借景へ物申すというゲリラパフォーマンスなど、盛りだくさんの内容で2009年から始まる拝借景の展示でおそらく来場者数は最大の結果になりました。
企画書作成から展示終了の期間を換算すると約6ヶ月にわ たる大掛かりな企画になりました。その間、杉本、市川は「拝借景」について考え、拝借景について言及しようと試みました。その過程で見えてきた、これからの拝借景を左右する重要な気づきも得ることが出来ました。これは今後の活動においてカタチにしていこうと考えています。
拝借景における展示すべては「拝借景を問う」という要素や過程が必ず含まれているように感じます。展示をすることでまた新たな「拝借景」がみえてきます。それはいつか訪れる遠くの「風景」のようなもの。いつかまたその「風景」を拝借景に閉じ込めるのだと思います。
10名の作家達には、卒業制作展でのスカウトから始まり1ヶ月間の展示期間を経て、オルタナティブなアート活動の在り方を体験してもらうことが出来たと思います。みな質の高い作品を展示してくれ、拝借景史においてもトップレベルの展覧会に仕上がりました。彼ら彼女らは拝借景を、そして拝借景で活動している僕たちを見て何を感じたでしょうか。何か価値を感じ取り、それぞれの活動に生かしてくれることを、 そしてまた拝借景に関わってくれることを願っています。
出品作家の神野紗貴子さん、小出茜さん、小松菜月さん、五味春佳さん、菅田比歩海さん、眦蝶美さん、茅ヶ崎芽衣さん、土井彩香さん、中村峻介くん、野口竜平くん
あなたに、わたしが賞をあたえました。
おめでとうございました。
ありがとうございました。
杉本克哉
市川ヂュン
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Haishakkei Art Award 2015
記録写真、オフショットなど
↓ 1/17 ムサビの卒業制作展。
↓ これは作品じゃありませんでした、、、おもしろかったけど。
↓ 野口くん、最初からカリスマ感あふれてたな〜
↓ 1/25 東京造形大 小出さんの作品、これ良かったんですよね!
↓ この時は藤林さんもスカウトに参加してくれました。神野さんと。
↓ 2/22 筑波大。この日は荻原さんと阿部くんも。
↓ 3/8 茨城大。この方参加してほしかったな!
↓ 3/15 女子美。この日は山内くんと。
↓ 自称忍者の眦弔気鵑函実はめっちゃ警戒してたらしい。
↓ 菅田さんと。
↓ その日は日大にも行きました。
↓ 3/21 多摩美。中村くんの展示。
↓ この人にも参加してほしかったな!
↓ 土井さんと。
↓ 彼、トラックに余裕あれば呼びたかった!
↓ 小松さん!
↓ 5/4 拝借景の下見&打ち合わせ。この日参加作家達は初めて顔を合わせたのでした。上野駅集合で常磐線で取手まで。
↓ 松戸駅にて。各停車駅でホームで記念撮影。
↓ 取手駅着。あっという間でしたね〜杉本くんの顔がうるさい。
↓ 4/27 フライヤー、手作業で制作1000部!五味さん、杉本くんありがとう!
↓ 4/29 看板制作ー!
↓ 5/3 今回の企画では、搬入搬出を杉本と市川がトラックで各作家の拠点をまわり作品の運搬作業をうけもちました!多摩美で土井さん。
↓ 女子美で菅田さん。
↓ 藤沢で小松さん。
↓ 小平のしかのく荘では野口くんもピックアップ。彼はそのまま展覧会まで拝借景に滞在し制作。
↓ 豪徳寺で中村くん。長時間の運転中は二人で延々と話すことしかやることがないのですが、超煮詰まった頃に展示構成のアイデアが出てきたりして、何事もやってみるもんだなーと。
↓ 5/4 作品設置スタート!
↓ 看板塗装前の仮組。
↓ 5/6
↓ 5/7 ザルの菅田さん。
↓ 5/8 展覧会オープン前日。驚きの梱包で届いた眦弔気鵑虜酩福1秦屋の方も苦笑いw
↓ 大塩さんの差し入れ。ごちそうさまです!
↓ 五味さん。みんな徹夜で設置。
↓ 5/9 そして展覧会は始まりました。
↓ 川村くん(わむらも)は作家達と、僕たちでは出来ないコミュニケーションをとってくれたと思います。ありがとう!!
↓ 5/24 野口くんのパフォーマンス。
↓ 杉本くん、、、、、
↓ 5/25 クローズ中の拝借景。
↓ 5/31 郷治くんと眦弔気鵐灰鵐咾郎嚢發任靴拭郷治くん飲んでたな〜!
↓ 5/31 展示オープン前の腹ごしらえ。
↓ 6/6
↓ なぜか足袋をはきはじめた自称忍者、眦弔気鵝
↓ 6/7
裏口からの風景
↓
「パンク侍×自称忍者」を終えた野口くん。
↓ 6/8 そして展覧会は終わりました。
↓ 浜松と名古屋からありがとうございました!このコンビも意外性あって楽しかった。
↓ 6/14 僕たちの最後の仕事。搬出。作家のもとへ作品とどけます!
どうもありがとうございました。