作家略歴/Artist CV
青木 意芽滋/Aoki Imeji
1982年 石川県金沢市生まれ
2008年 東京藝術大学 大学院 美術研究科 修了
1982 Born in Ishikawa, Japan
2008 Tokyo National University of Art and Music. M.F.A.
阿部 乳坊/Abe Nyubo
1982年 新潟県上越市生まれ
2007年 金沢美術工芸大学美術科彫刻専攻卒業
現在 茨城県取手市、石川県金沢市にて制作、活動中
1982 Born in Nigata, Japan
2007 Graduated from Diploma in Fine Arts, Major in Sculpture, Kanazawa College of Art in Japan
Lives and works in Toride & Kanazawa,Japan.
池田 拓馬/Ikeda Takuma
1983年横浜生まれ
2009年東京藝術大学大学院を修了
主に東京、鎌倉などで制作活動拠点をおく。
Born in 1983 in Yokohama, JAPAN
2009.3 Graduate of Graduated school at Tokyo Univerdity of the Arts
Lives and works in Tokyo & Kamakura,Japan.
2006.8 Tokyo Wonder Wall 2006 Museum of Contemporary Art, Tokyo.
2006.8 Artist in residence Cimeti Art Foundation. Indonesia Jogjakarta.
2006.11 Toride Art Project 2006 produce by Kenji Yanobe.
2007.7 TWS-EMERGING 074 Tokyo Wonder Site Hongo.
2009.8 Echigo Tsumari Triennale
市川 淳/Ichikawa Jun
1984年 京都府生まれ
2008年 金沢美術工芸大学美術科彫刻専攻卒業
現在 茨城県取手市にて制作、活動中
1980 Born in Kyoto, Japan
2008 Graduated from Diploma in Fine Arts, Major in Sculpture, Kanazawa College of Art in Japan
Lives and works in Toride,Japan.
大塩 博子/Oshio Hiroko
1983年東京都生まれ。
2006年女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻卒業。
2008年東京藝術大学大学院美術研究科(壁画)修了。
Born in 1983 Tokyo, Japan
2006 Department graduation of Concentration in Oil painting, Joshibi University of Art and Design
2008 Department completion of Mural painting, Tokyo National University of Fine Arts and music
Works in Toride, Japan.
奥田 清崇/Okuda Kiyotaka
1984年 愛知県安城市生まれ
2008年 金沢美術工芸大学美術科油画専攻卒業
現在 茨城県取手市にて制作、活動中
1984 Born in AICHI, Japan
2008 Graduated from Diploma in Fine Arts, Major in oil paint, Kanazawa College of Art in Japan
Lives and works in Toride ,Japan.
桐生 眞輔/Kiryu Shinsuke
1978年 京都府京都市生まれ
2009年 東京芸術大学大学院 美術研究科 先端芸術表現専攻修了
現在 東京芸術大学大学院 美術研究科 美術専攻 博士課程3年
2011 Doctoral course in Tokyo University of Fine Arts graduate course art specialty three years
2009 M.F.A.in Inter Media Art, Tokyo University of the Arts
1978 Born in Kyoto,Japan
郷治 竜之介/Goji Ryunosuke
1988年 愛知県小牧市生まれ
2009年 東京芸術大学美術学部絵画油画専攻入学
現在 茨城県取手市にて制作、活動中
1988 Born in Aichi, Japan
2009 Enter Tokyo University of the Arts,Diploma in Fine Arts, Major in Oil Painting
Lives and works in Toride,Japan.
小林 美穂 /Kobayashi Miho
1988. 静岡県三島市生まれ
2011. 東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻在籍
1988. Born in Sizuoka, japan
2011. Lives and be on the Tokyo National Univ. of Fine Arts ,Japan.
杉本 克哉/Sugimoto Katsuya
1984 栃木、宇都宮市生まれ
2007 東京学芸大学教養学部芸術課程美術科卒業
2009 東京学芸大学大学院美術教育研究科修了
2011 東京藝術大学大学院美術研究科修了
現在 東京都町屋にて制作
1984 Born in Utsunomiya,Tochigi, Japan
2007 Tokyo Gakugei University, Art Education Department, B.A.
2009 Tokyo Gakugei University, Art Education Department, M.A.
2010 Tokyo Art University, Fine Art Department, M.A.
Lives and works in Tokyo,Japan.
高倉 吉規/Takakura Yoshinori
1981年 東京生まれ
2011年 東京藝術大学博士後期課程在籍
2011年 茨城県取手市にて制作、活動中
1981 Born in Tokyo, Japan
2011 Currently a Ph.D. student Tokyo National University of Fine Arts and Music
2011 Work in hard at Toride in Japan
高崎 洋祐/ Takasaki Yosuke
1987年 大阪府に生まれる
2006年 金沢美術工芸大学美術科彫刻専攻入学
現在在学中
Takasaki Yosuke
1987 Born in Osaka,JAPAN
2006 Entered in Fine Arts , Major in Sculpture , Kanazawa College of Art in Japan
A registered student
武内 優記/Takeuchi Yuki
1985年 長崎県生まれ
2008年 金沢美術工芸大学美術科彫刻専攻卒業
2010年 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修士課程修了
現在 東京藝術大学大学院 美術教育 教育研究助手
1985 Born in Nagasaki, Japan
2008 B.F.A in Sculpture, Kanazawa college of Art
2010 M.F.A in Sculpture, Tokyo University of the Arts and Music
Serve as an assistant in Art and Education, Tokyo University of the Arts and Music
武田 雄介/Takeda Yusuke
1985 広島県生まれ
2009 金沢美術工芸大学美術工芸学部油画専攻 卒業
2011 金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科絵画専攻油画コース 修士前期課程 修了
現在、金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科、博士後期課程 在籍
1985 Born in Hiroshima.
2009 Graduated school of fine arts,department of oil painting in kanazawa college of arts.
2011 Completed Master course the first semester of fine arts, department of oil painting in kanazawa college of arts.
友高 博之 /Tomotaka Hiroyuki
1986 福井県生まれ福井県在住
1994 東京造形大学彫刻科卒業
1986 Born in Fukui Pref.
1994 B.A. in Tokyo Zolei University
Living and Working in Fukui Pref.
中野 岳 /Nakano Gaku
1987年 愛知県名古屋市生まれ
2011年 東京芸術大学美術学部彫刻科 卒業
現在、同大学大学院美術研究科彫刻専攻 修士一年在籍
1987 Born in Aichi,Japan
2011 Tokyo University of the Arts ,BA sculpture in fine arts
the first year of the master's program at the University
額賀 苑子/Nukaga Sonoko
1989年 神奈川県鎌倉市生まれ
現在 東京藝術大学彫刻科在籍。
1989 Born in Kamakura,Japa
Lives and be on the Tokyo National Univ. of Fine Arts and MusicToride & Kanazawa,Japan.
長谷川 翔吾 /Hasegawa Shogo
1991 富山県魚津市出身
2010 富山県立魚津高等学校普通科卒業
金沢美術工芸大学入学
現在、同学美術工芸学部美術科油画専攻二年次在籍
1991 Born in Uozu, Toyama prefecture
2010 Graduated from Uozu prefectural high school
Admitted to Kanazawa College of Art
2011 Sophomore in Kanazawa College of Art, Course of oil painting
藤林 悠/Fujibayashi Haruka
1978年 秋田県秋田市生まれ
2006年 東京造形大学美術学科絵画専攻卒業
2008年 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻壁画研究領域修士課程修了
現在茨城県取手市にて在住制作中。出身県である秋田県でのアートプロジェクトゼロダテにも参加中。
1978 Born in Akita, Japan
2006 Graduated school of fine arts,department of oil painting in Tokyo Zokei University.
2008 Tokyo Univerdity of the Arts. M.F.A.
Lives and works in Toride & Akita"Art project 0date",Japan.
松下 徹/Matsushita Tohru
1984年 神奈川県生まれ
活動歴
2012 3 "VOCA展" 上野の森美術館 東京
2011 5 "Kelen" island MEDIUM 東京
2011 4 "Tokyo Front Line" 3331 arts Chiyoda 東京
2010 10 "Island Open" island MEDIUM 東京
2010 5 "Art Award Tokyo" 行幸通り 東京
受賞歴
2010 5 Art Award Tokyo 後藤繁雄賞
Tohru Matsushita
Born: Kanagawa, Japan, 1984
Tohru Matsushita creates an image by combining a variety of events
that occur on the surface of paint, including painting over the layers,
scraping off the paint layer, and letting the clack, producing
plane and volume works.
Selected Exhibition
2011 “Welcome Art Office”, Loftwork, Tokyo
“Kelen”, island MEDIUM, Tokyo
“TOKYO ART FRONT”, 3331 Arts Chiyoda, Tokyo
2010 “Koshiki Art Project”, Koshiki Island, Kagoshima
“Art Award Tokyo”, Marunouchi, Tokyo
“Island Loves Fresh”, Island Gallery, Chiba
2009 “Warm Hole Episode. 11”, Magical Art Gallery, Tokyo
“Commeration Exhibition of 50th anniversary of Takashimaya”, Yokohama, Kanagawa
山内 祈信/Yamauchi Kishin
1984年 岐阜県岐阜市生まれ
2007年 金沢美術工芸大学美術科彫刻専攻卒業
2009年 東京芸術大学彫刻科大学院修了
現在 中国美術学院彫刻系博士研究生として活動中
1984 Born in Gifu, Japan
2007 Graduated from Diploma in Fine Arts, Major in Sculpture, Kanazawa College of Art in Japan
>2009 Graduated from Master degree in Fine Arts, Major in Sculpture, Tokyo National University of Art
Lives and works in the China Academy of Art
作家が今思う事
阿部 乳坊/Abe Nyubo
タイで大洪水が起き、首都バンコクの機能はストップした。2011年、自然災害が日本も含め世界中で多発した年である。そこでふと驚いたことがある、驚くと同時に少し救われた。それは洪水で街が水浸しの中での、タイの人の笑顔の写真だった。タイに住む友人の言葉を記そうと思う。
"say hi to the flood" 「洪水さん こんにちは」
洪水の原因は川の上流で木をたくさん伐採したからなのだそうだ。それぞれ原因と結果で満ちている。
人は過去を見て後悔し、未来を見て希望を抱く。でも実際は過去には戻れないし、未来には触れられない。僕らは今を見て、今に触れて、今を切り取り、今を変える事くらいしかできない。そうであるならば僕は笑顔で今という現実と向き合って、少しでも、ごまの先っぽくらいかも知れないけど、今を世界を面白くしたい。いや、します。
池田 拓馬/Ikeda Takuma
“Where is here?”「私たちはどこにいるのか」 という問いを手がかりに 様々な「ここ」を切り取っていく。
限定された場所に秘められた、無限の空間を表現。
実際の街をモチーフにした映像作品、インスタレーションを制作します。
本作は茨城県取手市街の夜景を撮影し、それらの映像を一つの画面に再構成しています。
いつまでも続いていくかのような輝く都市の営みが映し出さると同時に,
淡く揺れ動くその光景は儚さや寂しさと言った相反するイメージを映し出します。
"Where is here ?" "Kokohadoko?"
I take that question as a guide, using doors and Movies to eliminate many different 'heres.'
Yet there is nothing on the other side of those doors. And, before our eyes, appears 'here.'
Presenting a restricted space, I want to simultaneously express the fact that a limitless space is hidden within.
市川 淳/Ichikawa Jun
外風呂(そとぶろ)を作り、みなさんと楽しみます。
作品を作るきっかけは9月に石巻市に行ったこと。
東日本大震災で津波の被害にあった街は、家が流され壊れ、人の気配はありませんでした。そこには、住んでいた人達が作り上げた家の内部などプライベートな空間(内)が道路や更地といったパブリックな空間(外)と地続きになり同化した異様な風景があり、僕は地震の脅威と被災者の悔しさを思いました。
拝借景色ではお風呂(内)を道路からすぐの庭(外)に作り、空の下でみなさんと服を脱ぎ湯につかり暖まっていろんなことを肌で感じれたら、いいなと。
大塩 博子/Oshio Hiroko
東京藝術大学大学院美術研究科在学中は主に大理石によるモザイク技法作品を制作する。
現在は様々な素材や技法を用いて、「人が笑ったり喜んだりしてくれたら嬉しいな、結局大事なのはそこなのかな」と、物思いに耽りながらふわりと表現を続けている。
奥田 清崇/Okuda Kiyotaka
「奥田邸(改め奥田ストライキ)」
「確かに入居前の条件として"展示期間中は移住すべし"と提示されてはいたが、あれ?そういえば、同額の家賃を収めているけど、部屋が当てがわれていない…確かに!条件を呑み、家の現状を見た、が、しかし。が、しかしですよ!これで展示が始まり、市川宅(家の奥の部屋)の片隅に移住しても、ロフトの一畳をもらったとしても、なんだか、居ずらい家になってしまうではないか、と。僕はこの家と住民が動いている様が、正に魅力だと感じています。もっと根源を言えば、居にくくない家がいい!僕は、僕が住んでいる場所が好きだ!"あえて作品を作り出すから、住民権を得られる"…そうなんだろうか?!僕はそれ程の余裕がない。作品にアートに、ここ日本でそんな力があるだろうか?僕は、それでも、住んでいたい!だから、ストライキを打ちます!」
桐生 眞輔/Kiryu Shinsuke
私は、書と美術の関係について考察し、そこにある境界を越えていこうと活動してきました。写真を用い「書」という技術を道具にして、「人間の在り方」について問いかけることに表現の主体を導いていきたいと考えました。そのようなことから、私は「文身(イレズミ)」という文化に目を向けることになりました。日本においてイレズミは、刑罰としての「負の文脈」を有しながら、一方で祈りや誓い、願いや神聖化の意味合いで行われる「正の文脈」を併せ持つ行為です。私は、イレズミの多義性を提示することで、人間の認識の仕方、認識そのものについて疑問を投げかけます。「肉体」と「精神」という2つの個人性を捉えることで、「人間の存在」とは何かを問いかけます。
杉本 克哉/Sugimoto Katsuya
僕たちは拝借景に集まる。表現メディアや活動指針も所属もそれぞれ違う。その違う表現者がなぜか集う。そして飲み、食べ、テーブルを囲い分かち合う。そんな「景色」を描いてみた。そこに何が生じ始めているのかを見ていたい。
高倉 吉規/Takakura Yoshinori
私は、自作品の発展を模索する中で、寄生という概念に行きついた。他の生命体に潜り込むように侵入し、その中でエネルギーを奪い生活する様式に、人間と似たものを感じたからである。
それは、現代社会にある資本主義の中で、資本家が労働者から剰余価値を取得する搾取という形態に象徴されるように、私たちの生活の中に散在している、他者への干渉である。
「思念寄生」とは、このような人間が行う他者への干渉を、寄生という概念とかけあわせた私の造語である。
絵画制作において、私は「思念寄生」の形態を表現することを志向している。そしてカンバスには、人間とも、何とも例えられない思念的生命体が蠢くさまを描いている。人間の内に混在する抑圧、欲望、情動を対象モチーフとして、これからも絵画を作り続ける。
高崎 洋祐/ Takasaki Yosuke
ガンジス川の沐浴の風景を詠った詩の一節
わが心 幸はふ垢離場(こりば)に
醒めよ 静けく
此の ばあらたの 人多(ひとさは)の
海の 岸辺に
・・・
ひんどぅ いすらむよ
来よ来よ 今は いぎりす人も
きりすとの徒(とがら)も
来よ ばらもんよ 心を浄め
手を取れよ 衆人(もろひと)の
来よ 賤民(しづのを)よ 捨てよ
なべての 侮りを
様々な身分、様々な境遇の人々が各々の祈りをもって同じ川に入る。
宗教の別は、その教義の違いがあるのみで本来的には”信じる”人間のあり方に何の違いもないと思う。
この詩に限りない多様性を僕は見る。異なった人々はひとつの川に入り、すべての川はひとつの海に注ぐ。
拝借景をばあらた(インド)とするなら、この風呂場はばあらたの垢離場である。
この垢離場の岸辺から広がる海が見えるだろうか。
武内 優記/Takeuchi Yuki
この文章を誰かが読んでいるとして、あなたの周囲には「なにか」がきっとあるはず。
例えば、磁力、言霊、エーテル、雰囲気、ダスト、ノイズ、光、刹那、景、レイヤー、、、etc
もちろん文章を書いている僕の周りにもあるはずだ。
そういうものに気づくためのトレーニング。あるいは失敗。
武田 雄介/Takeda Yusuke
ある例外について、それが実際に自身の日常の中で起こっているということについて考えています。私が今回出品した写真は、物事が起こる前なのか、起こった後なのか読み取れない、また実際の現場写真なのかそうでないのか分からない、不分明な場のドキュメント写真です。
友高 博之 /Tomotaka Hiroyuki
「ステイトメント」
私は生活において大切にしている概念や、人間がヒトであるための条件や限界を描きたい と考えている。 それは、勇気 疑念 あるいは、ビジネス 仕事 商売、パラドクス 癖、などの言葉で呼ばれていて、普遍的に使われている用例とは趣が多少異なるが、全く違うともいえない。
私の絵画は、半分だけ日常の生活に関係している。今、絵画にとって最も重要な概念は、イメージであろう。かつては、テクニック/技術が重 要概念であったに違いない。写真と映画の台頭と共に、イメージはテクニックに取って代 わった。イメージは日常を牽引するが、その正体は案外知られてはいない。
私の絵画は、対話的でありたい。 あるときは良く見え、正確に見え、ピントが合い、またあるときは悪く見え、間違って見 え、ピントが全く合わない。
絵画の歩みは恐ろしくのろい。 その歩みに寄り添うことは、画家の大切な仕事のひとつだ。3歩進んで2歩下がるどころで はなく、1歩進んで2歩下がってしまう。 (はたしてこの真意に気づく人はどれくらいいるのだろう)
「二つの殺人」 2008~2009年制作 10数年前、読売新聞福井県版には二つの殺人事件が掲載された。 どちらも猟奇的で凄惨な事件であり、また、同じ紙面上に同じ活字で印刷されているにもかかわ らず、二つの殺人事件は全く印象が違っていた。 一つは、「酒鬼薔薇聖斗事件」。このおぞましい事件は、10年経った今でも忘れることが出来 ない。 もう一つは。当時、その紙面上には、村上龍著・インザミソスープが連載されていた。酒鬼薔薇 聖斗を名乗る中学生が顔見知りの小学生を殺害、頭部を校門に置き去った事が報じられたまさに その日に、インザミソスープにおいては、フランクが歌舞伎町のキャバクラで何人もの客とホス テスを惨殺していた。 一つは疑わ無い何かであり、もう一つは物語としてのみ展開された。 この違和感と差異に対する興味からこの作品はスタートしている。
友高博之 2003年10月30日
中野 岳 /Nakano Gaku
多くの場合、走ることは自分のためであり、決して他者に向ける必要がないものです。ですが僕は、走ることは、身体を用いて他者に何らかの熱意を伝えることだけにおいて、最も効果的な表現手段の一つであると思います。
他者は、ひた向きに走る人を見た暁には、その人の人格を一時的に理想化します。そうして、もともと自己完結するはずの行為は中々屈折して”善く”伝わってしまうのです。
それゆえ、僕にとって走ることを目撃させるということは気味が悪く感じます。だからこそ、疑い、裏切ってみたくなるのです。
長谷川 翔吾 /Hasegawa Shogo
社会における「個人の存在の稀薄さ」。―これが今回出品している「かけがえのある家族」の主題です。私たちの周りには、目には見えるけれどその存在が不確かなものが溢れています。個人の代入性が成立してしまう現代社会においては「唯一無二」という言葉は抹殺され、今まで当たり前であったこと、これまで信じていたものが一瞬にして崩れてしまう様な脆さを孕んでいます。私を含め多くの個人が自分の存在の価値を見出そうとする中で、「前提の融解」とも言える事実を受け入れる覚悟が必要とされている、そう思いながら毎日制作をしています。
藤林 悠/Fujibayashi Haruka
304_02
漠然と世界を見つめる目線として、自分が寝ている体制の時にみる景色、自宅天井の蛍光灯を真下より撮影。
眠りに落ちる寸前にみて、目が覚めて一番最初に見る景色、もしかして明日見る事がかなわないかもしれぬ景色。
そんな私の家の象徴を、この家の中に潜り込ませる。
松下 徹/Matsushita Tohru
塗料の劣化を用いて絵を描いています。
塗料が劣化するという現象の偶然性と、自分が描くという意志の間に
最もすばらしい絵が生まれたらいいなと考えています。
山内 祈信/Yamauchi Kishin
風景は、自分と対象との距離がある程度あるので、たとえば向こうの方にある山を見るととても小さく見えます。
また、向こうで色んな人たちが楽しくわいわい話している中、遠くで羨ましがって見ている君の目には、その塊は風景に見えるでしょう。
風景には触れることはできません、ましてや関わることもできません。
しかし、勇気を出して手を伸ばせば風景に触れることができるかもしれない。
そんなことを考えて作りました。
作品タイトル/Title
作者/Artist
作品タイトル/Title
素材/Material
制作年/Years
青木 意芽滋/Aoki Imeji
Untitled
ミクストメディア/mixedmedia
2011
阿部 乳坊/Abe Nyubo
家が笑う。/The Smile House.
木/wood
2011
池田 拓馬/Ikeda Takuma
Tone shining
2011,6min loop,7inch Monitor,Media player,Miller
Let's go home (29,563persons on 422cars/day)
2011,7min loop,mini projector,DVD player,plywood
Firefly
2011,5min loop,mini projector,DVD player,plywood
∞ street at toride
2011,5min loop,mini projector,DVD player,plywood
市川 淳/Ichikawa Jun
REBATH 卵右衛門風呂/REBATH Tamagoemonburo
鉄 水 木 ガラス/steel water wood glass
2011
大塩 博子/Oshio Hiroko
活火山/Active volcano
木、布、電気コンロ、他/wood, cloth, electric cooker, etc.
2011
※11/12~
こたつ(富士山)/KOTATSU (Mt.FUJI)
布、こたつ、他/cloth, electric heater, etc.
2011
※12/3 18:00-20:00のみ公開
奥田 清崇/Okuda Kiyotaka
「奥田邸(若しくは奥田ストライキ)」/Okuda's residence (or Okuda strike)
家財道具一式/Complete set of household goods
2011
桐生 眞輔/Kiryu Shinsuke
文身「と」/BunShin「To」
インクジェットプリント/Inkjet printing
2011
郷治 竜之介/Goji Ryunosuke
光る霧/luminous fog
キャンバスに油彩/oil on canvas
2011
小林 美穂 /Kobayashi Miho
themselves
布 糸 綿 etc..... / cloth thread cotton etc.....
2011
杉本 克哉/Sugimoto Katsuya
Colony
油彩/Oil and foil on canvas.
2011
※11/12~
高倉 吉規/Takakura Yoshinori
植人物3/Human vegetable3
油彩/oil painting
2011
高崎 洋祐/ Takasaki Yosuke
「此のばあらたの人多の海の岸辺に」/"Beside the BAHRAT seashore"
合板、砂(日本海側、太平洋側より採取した砂)/Piywood,Sand < different sand >
2011
武内 優記/Takeuchi Yuki
Happy happy joy joy ( Haisyakukei )
インクジェットプリント/inkjet print
2011
武田 雄介/Takeda Yusuke
具体的に困る/Concrete quandary
写真、インスタレーション/photo, installation
2011
友高 博之 /Tomotaka Hiroyuki
二つの殺人/Two Murders
キャンバス、織物・油彩、ミクストメディア/Oil on canvas&Fabric,Mixed Media
2009
中野 岳 /Nakano Gaku
中野フロマラソン/FURO Marathon
モニター、DVDプレーヤー、ミクストメディア/monitor,DVD player,mixed media
2011
※11/19~
額賀 苑子/Nukaga Sonoko
生きる/live
テラコッタ/Terracotta
2011
長谷川 翔吾 /Hasegawa Shogo
かけがえのある家族/Not irreplaceable family
キャンバスに油彩/Oil on canvas
2011
藤林 悠/Fujibayashi Haruka
304_02
VTR
2010
松下 徹/Matsushita Tohru
magic hour(black)
パネルに特殊塗装/special mixed paint on MDF board.
2011
山内 祈信/Yamauchi Kishin
風景に参加する/Take part in landscape
大理石/Marble
2011
富士山作品
拝借景太平洋沖/namizu
ターポリン、ラッカー塗装
Tarpaulin, Rucker Paint
作者 松下 徹×杉本 克哉/Matsushita Tohru×Sugimoto Katsuya
看板「拝借景」
市川 淳
看板「色」
鈴木 周造