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拝借景色 Haisyakukeshiki. Colors of the Age. キャスト。
拝借景色 Haisyakukeshiki. Colors of the Age.

今展示の作家略歴、作家が今思う事、作品タイトルです。


作家略歴/Artist CV

青木 意芽滋/Aoki Imeji
1982年 石川県金沢市生まれ
2008年 東京藝術大学 大学院 美術研究科 修了
1982 Born in Ishikawa, Japan 
2008 Tokyo National University of Art and Music. M.F.A.

阿部 乳坊/Abe Nyubo
1982年 新潟県上越市生まれ
2007年 金沢美術工芸大学美術科彫刻専攻卒業
現在 茨城県取手市、石川県金沢市にて制作、活動中 
1982 Born in Nigata, Japan 
2007 Graduated from Diploma in Fine Arts, Major in Sculpture, Kanazawa College of Art in Japan  
Lives and works in Toride & Kanazawa,Japan.

池田 拓馬/Ikeda Takuma
1983年横浜生まれ
2009年東京藝術大学大学院を修了
主に東京、鎌倉などで制作活動拠点をおく。
Born in 1983 in Yokohama, JAPAN
2009.3 Graduate of Graduated school at Tokyo Univerdity of the Arts
Lives and works in Tokyo & Kamakura,Japan.
2006.8 Tokyo Wonder Wall 2006 Museum of Contemporary Art, Tokyo.
2006.8 Artist in residence Cimeti Art Foundation. Indonesia Jogjakarta.
2006.11 Toride Art Project 2006 produce by Kenji Yanobe. 
2007.7 TWS-EMERGING 074 Tokyo Wonder Site Hongo.
2009.8 Echigo Tsumari Triennale

市川 淳/Ichikawa Jun
1984年 京都府生まれ
2008年 金沢美術工芸大学美術科彫刻専攻卒業
現在 茨城県取手市にて制作、活動中 
1980 Born in Kyoto, Japan 
2008 Graduated from Diploma in Fine Arts, Major in Sculpture, Kanazawa College of Art in Japan  
Lives and works in Toride,Japan.

大塩 博子/Oshio Hiroko
1983年東京都生まれ。
2006年女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻卒業。
2008年東京藝術大学大学院美術研究科(壁画)修了。
Born in 1983 Tokyo, Japan
2006 Department graduation of Concentration in Oil painting, Joshibi University of Art and Design
2008 Department completion of Mural painting, Tokyo National University of Fine Arts and music
Works in Toride, Japan.

奥田 清崇/Okuda Kiyotaka
1984年  愛知県安城市生まれ
2008年  金沢美術工芸大学美術科油画専攻卒業
現在     茨城県取手市にて制作、活動中
1984 Born in AICHI, Japan 
2008 Graduated from Diploma in Fine Arts, Major in oil paint, Kanazawa College of Art in Japan  
Lives and works in Toride ,Japan.

桐生 眞輔/Kiryu Shinsuke
1978年 京都府京都市生まれ
2009年 東京芸術大学大学院 美術研究科 先端芸術表現専攻修了
現在 東京芸術大学大学院 美術研究科 美術専攻 博士課程3年
2011 Doctoral course in Tokyo University of Fine Arts  graduate course art specialty three years
2009 M.F.A.in Inter Media Art, Tokyo University of the Arts
1978  Born in Kyoto,Japan

郷治 竜之介/Goji Ryunosuke
1988年 愛知県小牧市生まれ
2009年 東京芸術大学美術学部絵画油画専攻入学
現在 茨城県取手市にて制作、活動中
1988 Born in Aichi, Japan
2009 Enter Tokyo University of the Arts,Diploma in Fine Arts, Major in Oil Painting
Lives and works in Toride,Japan.

小林 美穂 /Kobayashi Miho
1988.  静岡県三島市生まれ
2011.  東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻在籍
1988.  Born in Sizuoka, japan
2011.  Lives and be on the Tokyo National Univ. of Fine Arts ,Japan.  

杉本 克哉/Sugimoto Katsuya
1984 栃木、宇都宮市生まれ
2007 東京学芸大学教養学部芸術課程美術科卒業
2009 東京学芸大学大学院美術教育研究科修了
2011 東京藝術大学大学院美術研究科修了
現在 東京都町屋にて制作
1984 Born in Utsunomiya,Tochigi, Japan
2007 Tokyo Gakugei University, Art Education Department, B.A.
2009 Tokyo Gakugei University, Art Education Department, M.A.
2010 Tokyo Art University, Fine Art Department, M.A.
Lives and works in Tokyo,Japan.

高倉 吉規/Takakura Yoshinori
1981年 東京生まれ
2011年 東京藝術大学博士後期課程在籍
2011年 茨城県取手市にて制作、活動中
1981  Born in Tokyo, Japan
2011  Currently a Ph.D. student Tokyo National University of Fine Arts and Music
2011 Work in hard at Toride in Japan

高崎 洋祐/ Takasaki Yosuke
1987年 大阪府に生まれる
2006年 金沢美術工芸大学美術科彫刻専攻入学
       現在在学中
Takasaki Yosuke
1987 Born in Osaka,JAPAN
2006 Entered in Fine Arts , Major in Sculpture , Kanazawa College of Art in Japan
A registered student

武内 優記/Takeuchi Yuki
1985年 長崎県生まれ
2008年 金沢美術工芸大学美術科彫刻専攻卒業
2010年 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修士課程修了
現在 東京藝術大学大学院 美術教育 教育研究助手
1985 Born in Nagasaki, Japan
2008 B.F.A in Sculpture, Kanazawa college of Art
2010 M.F.A in Sculpture, Tokyo University of the Arts and Music
Serve as an assistant in Art and Education, Tokyo University of the Arts and Music

武田 雄介/Takeda Yusuke
1985 広島県生まれ 
2009 金沢美術工芸大学美術工芸学部油画専攻 卒業 
2011 金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科絵画専攻油画コース 修士前期課程 修了 
現在、金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科、博士後期課程 在籍 
1985 Born in Hiroshima. 
2009 Graduated school of fine arts,department of oil painting in kanazawa college  of arts. 
2011 Completed Master course the first semester of fine arts, department of oil painting in kanazawa college  of arts.  

友高 博之 /Tomotaka Hiroyuki
1986 福井県生まれ福井県在住
1994 東京造形大学彫刻科卒業 
1986   Born in Fukui Pref.
1994   B.A. in Tokyo Zolei University
          Living and Working in Fukui Pref.
                         
中野 岳 /Nakano Gaku
1987年 愛知県名古屋市生まれ
2011年 東京芸術大学美術学部彫刻科 卒業
現在、同大学大学院美術研究科彫刻専攻 修士一年在籍
1987  Born in Aichi,Japan
2011  Tokyo University of the Arts ,BA sculpture in fine arts
the first year of the master's program at the University
 
額賀 苑子/Nukaga Sonoko 
1989年 神奈川県鎌倉市生まれ
現在 東京藝術大学彫刻科在籍。
1989 Born in Kamakura,Japa
Lives and be on the Tokyo National Univ. of Fine Arts and MusicToride & Kanazawa,Japan.

長谷川 翔吾 /Hasegawa Shogo
1991 富山県魚津市出身
2010 富山県立魚津高等学校普通科卒業
     金沢美術工芸大学入学
現在、同学美術工芸学部美術科油画専攻二年次在籍
1991  Born in Uozu, Toyama prefecture
2010  Graduated from Uozu prefectural high school
      Admitted to Kanazawa College of Art
2011  Sophomore in Kanazawa College of Art, Course of oil painting

藤林 悠/Fujibayashi Haruka
1978年 秋田県秋田市生まれ
2006年 東京造形大学美術学科絵画専攻卒業
2008年 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻壁画研究領域修士課程修了
現在茨城県取手市にて在住制作中。出身県である秋田県でのアートプロジェクトゼロダテにも参加中。
1978  Born in Akita, Japan
2006  Graduated school of fine arts,department of oil painting in Tokyo Zokei University. 
2008  Tokyo Univerdity of the Arts. M.F.A.
Lives and works in Toride & Akita"Art project 0date",Japan.

松下 徹/Matsushita Tohru
1984年 神奈川県生まれ
活動歴
2012 3   "VOCA展" 上野の森美術館 東京
2011 5 "Kelen"  island MEDIUM 東京
2011 4 "Tokyo Front Line" 3331 arts Chiyoda 東京
2010 10 "Island Open" island MEDIUM 東京
2010 5  "Art Award Tokyo" 行幸通り 東京

受賞歴
2010 5  Art Award Tokyo 後藤繁雄賞

Tohru Matsushita
Born: Kanagawa, Japan, 1984

 Tohru Matsushita creates an image by combining a variety of events
 that occur on the surface of paint, including painting over the layers,
 scraping off the paint layer, and letting the clack, producing 
plane and volume works.

Selected Exhibition
2011 “Welcome Art Office”, Loftwork, Tokyo
           “Kelen”, island MEDIUM, Tokyo
           “TOKYO ART FRONT”, 3331 Arts Chiyoda, Tokyo
2010 “Koshiki Art Project”, Koshiki Island, Kagoshima
           “Art Award Tokyo”, Marunouchi, Tokyo
          “Island Loves Fresh”, Island Gallery, Chiba
2009 “Warm Hole Episode. 11”, Magical Art Gallery, Tokyo
          “Commeration Exhibition of 50th anniversary of Takashimaya”, Yokohama, Kanagawa

山内 祈信/Yamauchi Kishin 
1984年 岐阜県岐阜市生まれ
2007年 金沢美術工芸大学美術科彫刻専攻卒業
2009年 東京芸術大学彫刻科大学院修了
現在 中国美術学院彫刻系博士研究生として活動中
1984 Born in Gifu, Japan 
2007 Graduated from Diploma in Fine Arts, Major in Sculpture, Kanazawa College of Art in Japan  
>2009  Graduated from Master degree in Fine Arts, Major in Sculpture, Tokyo National University of Art
 Lives and works in the China Academy of Art



作家が今思う事


阿部 乳坊/Abe Nyubo
 タイで大洪水が起き、首都バンコクの機能はストップした。2011年、自然災害が日本も含め世界中で多発した年である。そこでふと驚いたことがある、驚くと同時に少し救われた。それは洪水で街が水浸しの中での、タイの人の笑顔の写真だった。タイに住む友人の言葉を記そうと思う。
"say hi to the flood" 「洪水さん こんにちは」
洪水の原因は川の上流で木をたくさん伐採したからなのだそうだ。それぞれ原因と結果で満ちている。
人は過去を見て後悔し、未来を見て希望を抱く。でも実際は過去には戻れないし、未来には触れられない。僕らは今を見て、今に触れて、今を切り取り、今を変える事くらいしかできない。そうであるならば僕は笑顔で今という現実と向き合って、少しでも、ごまの先っぽくらいかも知れないけど、今を世界を面白くしたい。いや、します。


池田 拓馬/Ikeda Takuma
 “Where is here?”「私たちはどこにいるのか」 という問いを手がかりに 様々な「ここ」を切り取っていく。
限定された場所に秘められた、無限の空間を表現。
実際の街をモチーフにした映像作品、インスタレーションを制作します。
本作は茨城県取手市街の夜景を撮影し、それらの映像を一つの画面に再構成しています。
いつまでも続いていくかのような輝く都市の営みが映し出さると同時に,
淡く揺れ動くその光景は儚さや寂しさと言った相反するイメージを映し出します。

 "Where is here ?" "Kokohadoko?"
I take that question as a guide, using doors and Movies to eliminate many different 'heres.'
Yet there is nothing on the other side of those doors. And, before our eyes, appears 'here.'
Presenting a restricted space, I want to simultaneously express the fact that a limitless space is hidden within.


市川 淳/Ichikawa Jun
 外風呂(そとぶろ)を作り、みなさんと楽しみます。
作品を作るきっかけは9月に石巻市に行ったこと。
東日本大震災で津波の被害にあった街は、家が流され壊れ、人の気配はありませんでした。そこには、住んでいた人達が作り上げた家の内部などプライベートな空間(内)が道路や更地といったパブリックな空間(外)と地続きになり同化した異様な風景があり、僕は地震の脅威と被災者の悔しさを思いました。
拝借景色ではお風呂(内)を道路からすぐの庭(外)に作り、空の下でみなさんと服を脱ぎ湯につかり暖まっていろんなことを肌で感じれたら、いいなと。


大塩 博子/Oshio Hiroko
 東京藝術大学大学院美術研究科在学中は主に大理石によるモザイク技法作品を制作する。
現在は様々な素材や技法を用いて、「人が笑ったり喜んだりしてくれたら嬉しいな、結局大事なのはそこなのかな」と、物思いに耽りながらふわりと表現を続けている。


奥田 清崇/Okuda Kiyotaka
「奥田邸(改め奥田ストライキ)」
「確かに入居前の条件として"展示期間中は移住すべし"と提示されてはいたが、あれ?そういえば、同額の家賃を収めているけど、部屋が当てがわれていない…確かに!条件を呑み、家の現状を見た、が、しかし。が、しかしですよ!これで展示が始まり、市川宅(家の奥の部屋)の片隅に移住しても、ロフトの一畳をもらったとしても、なんだか、居ずらい家になってしまうではないか、と。僕はこの家と住民が動いている様が、正に魅力だと感じています。もっと根源を言えば、居にくくない家がいい!僕は、僕が住んでいる場所が好きだ!"あえて作品を作り出すから、住民権を得られる"…そうなんだろうか?!僕はそれ程の余裕がない。作品にアートに、ここ日本でそんな力があるだろうか?僕は、それでも、住んでいたい!だから、ストライキを打ちます!」


桐生 眞輔/Kiryu Shinsuke
 私は、書と美術の関係について考察し、そこにある境界を越えていこうと活動してきました。写真を用い「書」という技術を道具にして、「人間の在り方」について問いかけることに表現の主体を導いていきたいと考えました。そのようなことから、私は「文身(イレズミ)」という文化に目を向けることになりました。日本においてイレズミは、刑罰としての「負の文脈」を有しながら、一方で祈りや誓い、願いや神聖化の意味合いで行われる「正の文脈」を併せ持つ行為です。私は、イレズミの多義性を提示することで、人間の認識の仕方、認識そのものについて疑問を投げかけます。「肉体」と「精神」という2つの個人性を捉えることで、「人間の存在」とは何かを問いかけます。


杉本 克哉/Sugimoto Katsuya
 僕たちは拝借景に集まる。表現メディアや活動指針も所属もそれぞれ違う。その違う表現者がなぜか集う。そして飲み、食べ、テーブルを囲い分かち合う。そんな「景色」を描いてみた。そこに何が生じ始めているのかを見ていたい。


高倉 吉規/Takakura Yoshinori
 私は、自作品の発展を模索する中で、寄生という概念に行きついた。他の生命体に潜り込むように侵入し、その中でエネルギーを奪い生活する様式に、人間と似たものを感じたからである。
それは、現代社会にある資本主義の中で、資本家が労働者から剰余価値を取得する搾取という形態に象徴されるように、私たちの生活の中に散在している、他者への干渉である。
「思念寄生」とは、このような人間が行う他者への干渉を、寄生という概念とかけあわせた私の造語である。
絵画制作において、私は「思念寄生」の形態を表現することを志向している。そしてカンバスには、人間とも、何とも例えられない思念的生命体が蠢くさまを描いている。人間の内に混在する抑圧、欲望、情動を対象モチーフとして、これからも絵画を作り続ける。


高崎 洋祐/ Takasaki Yosuke
ガンジス川の沐浴の風景を詠った詩の一節
 
 わが心 幸はふ垢離場(こりば)に
 醒めよ 静けく
 此の ばあらたの 人多(ひとさは)の
 海の 岸辺に
 ・・・
 ひんどぅ いすらむよ
 来よ来よ 今は いぎりす人も
 きりすとの徒(とがら)も
 来よ ばらもんよ 心を浄め
 手を取れよ 衆人(もろひと)の
 来よ 賤民(しづのを)よ 捨てよ
 なべての 侮りを

様々な身分、様々な境遇の人々が各々の祈りをもって同じ川に入る。
宗教の別は、その教義の違いがあるのみで本来的には”信じる”人間のあり方に何の違いもないと思う。
この詩に限りない多様性を僕は見る。異なった人々はひとつの川に入り、すべての川はひとつの海に注ぐ。

拝借景をばあらた(インド)とするなら、この風呂場はばあらたの垢離場である。
この垢離場の岸辺から広がる海が見えるだろうか。


武内 優記/Takeuchi Yuki
 この文章を誰かが読んでいるとして、あなたの周囲には「なにか」がきっとあるはず。
例えば、磁力、言霊、エーテル、雰囲気、ダスト、ノイズ、光、刹那、景、レイヤー、、、etc
もちろん文章を書いている僕の周りにもあるはずだ。
そういうものに気づくためのトレーニング。あるいは失敗。


武田 雄介/Takeda Yusuke 
 ある例外について、それが実際に自身の日常の中で起こっているということについて考えています。私が今回出品した写真は、物事が起こる前なのか、起こった後なのか読み取れない、また実際の現場写真なのかそうでないのか分からない、不分明な場のドキュメント写真です。


友高 博之 /Tomotaka Hiroyuki
「ステイトメント」 
 私は生活において大切にしている概念や、人間がヒトであるための条件や限界を描きたい と考えている。 それは、勇気 疑念 あるいは、ビジネス 仕事 商売、パラドクス 癖、などの言葉で呼ばれていて、普遍的に使われている用例とは趣が多少異なるが、全く違うともいえない。
私の絵画は、半分だけ日常の生活に関係している。今、絵画にとって最も重要な概念は、イメージであろう。かつては、テクニック/技術が重 要概念であったに違いない。写真と映画の台頭と共に、イメージはテクニックに取って代 わった。イメージは日常を牽引するが、その正体は案外知られてはいない。
私の絵画は、対話的でありたい。 あるときは良く見え、正確に見え、ピントが合い、またあるときは悪く見え、間違って見 え、ピントが全く合わない。
絵画の歩みは恐ろしくのろい。 その歩みに寄り添うことは、画家の大切な仕事のひとつだ。3歩進んで2歩下がるどころで はなく、1歩進んで2歩下がってしまう。 (はたしてこの真意に気づく人はどれくらいいるのだろう)
「二つの殺人」 2008~2009年制作 10数年前、読売新聞福井県版には二つの殺人事件が掲載された。 どちらも猟奇的で凄惨な事件であり、また、同じ紙面上に同じ活字で印刷されているにもかかわ らず、二つの殺人事件は全く印象が違っていた。 一つは、「酒鬼薔薇聖斗事件」。このおぞましい事件は、10年経った今でも忘れることが出来 ない。 もう一つは。当時、その紙面上には、村上龍著・インザミソスープが連載されていた。酒鬼薔薇 聖斗を名乗る中学生が顔見知りの小学生を殺害、頭部を校門に置き去った事が報じられたまさに その日に、インザミソスープにおいては、フランクが歌舞伎町のキャバクラで何人もの客とホス テスを惨殺していた。 一つは疑わ無い何かであり、もう一つは物語としてのみ展開された。 この違和感と差異に対する興味からこの作品はスタートしている。
友高博之 2003年10月30日


中野 岳 /Nakano Gaku 
 多くの場合、走ることは自分のためであり、決して他者に向ける必要がないものです。ですが僕は、走ることは、身体を用いて他者に何らかの熱意を伝えることだけにおいて、最も効果的な表現手段の一つであると思います。
 他者は、ひた向きに走る人を見た暁には、その人の人格を一時的に理想化します。そうして、もともと自己完結するはずの行為は中々屈折して”善く”伝わってしまうのです。
 それゆえ、僕にとって走ることを目撃させるということは気味が悪く感じます。だからこそ、疑い、裏切ってみたくなるのです。


長谷川 翔吾 /Hasegawa Shogo
 社会における「個人の存在の稀薄さ」。―これが今回出品している「かけがえのある家族」の主題です。私たちの周りには、目には見えるけれどその存在が不確かなものが溢れています。個人の代入性が成立してしまう現代社会においては「唯一無二」という言葉は抹殺され、今まで当たり前であったこと、これまで信じていたものが一瞬にして崩れてしまう様な脆さを孕んでいます。私を含め多くの個人が自分の存在の価値を見出そうとする中で、「前提の融解」とも言える事実を受け入れる覚悟が必要とされている、そう思いながら毎日制作をしています。


藤林 悠/Fujibayashi Haruka
304_02
 漠然と世界を見つめる目線として、自分が寝ている体制の時にみる景色、自宅天井の蛍光灯を真下より撮影。
眠りに落ちる寸前にみて、目が覚めて一番最初に見る景色、もしかして明日見る事がかなわないかもしれぬ景色。
そんな私の家の象徴を、この家の中に潜り込ませる。


松下 徹/Matsushita Tohru
 塗料の劣化を用いて絵を描いています。
塗料が劣化するという現象の偶然性と、自分が描くという意志の間に
最もすばらしい絵が生まれたらいいなと考えています。


山内 祈信/Yamauchi Kishin
 風景は、自分と対象との距離がある程度あるので、たとえば向こうの方にある山を見るととても小さく見えます。
また、向こうで色んな人たちが楽しくわいわい話している中、遠くで羨ましがって見ている君の目には、その塊は風景に見えるでしょう。
風景には触れることはできません、ましてや関わることもできません。
しかし、勇気を出して手を伸ばせば風景に触れることができるかもしれない。
そんなことを考えて作りました。


作品タイトル/Title

作者/Artist
作品タイトル/Title
素材/Material
制作年/Years

青木 意芽滋/Aoki Imeji
Untitled
ミクストメディア/mixedmedia
2011


阿部 乳坊/Abe Nyubo
家が笑う。/The Smile House.
木/wood 
2011

池田 拓馬/Ikeda Takuma
Tone shining
2011,6min loop,7inch Monitor,Media player,Miller

Let's go home (29,563persons on 422cars/day)
2011,7min loop,mini projector,DVD player,plywood 

Firefly
2011,5min loop,mini projector,DVD player,plywood 

∞ street at toride
2011,5min loop,mini projector,DVD player,plywood


市川 淳/Ichikawa Jun
REBATH 卵右衛門風呂/REBATH Tamagoemonburo
鉄 水 木 ガラス/steel water wood glass
2011


大塩 博子/Oshio Hiroko
活火山/Active volcano
木、布、電気コンロ、他/wood, cloth, electric cooker, etc.
2011
※11/12~

こたつ(富士山)/KOTATSU (Mt.FUJI)
布、こたつ、他/cloth, electric heater, etc.
2011
※12/3 18:00-20:00のみ公開


奥田 清崇/Okuda Kiyotaka
「奥田邸(若しくは奥田ストライキ)」/Okuda's residence (or Okuda strike)
家財道具一式/Complete set of household goods
2011


桐生 眞輔/Kiryu Shinsuke
文身「と」/BunShin「To」 
インクジェットプリント/Inkjet printing
2011

郷治 竜之介/Goji Ryunosuke
光る霧/luminous fog 
キャンバスに油彩/oil on canvas 
2011

小林 美穂 /Kobayashi Miho
themselves
布 糸 綿 etc.....  /   cloth  thread  cotton  etc.....
2011


杉本 克哉/Sugimoto Katsuya
Colony
油彩/Oil and foil on canvas.
2011
※11/12~


高倉 吉規/Takakura Yoshinori
植人物3/Human vegetable3
油彩/oil painting
2011


高崎 洋祐/ Takasaki Yosuke
「此のばあらたの人多の海の岸辺に」/"Beside the BAHRAT seashore"
合板、砂(日本海側、太平洋側より採取した砂)/Piywood,Sand < different sand >
2011


武内 優記/Takeuchi Yuki
Happy happy joy joy ( Haisyakukei )
インクジェットプリント/inkjet print
2011

武田 雄介/Takeda Yusuke 
具体的に困る/Concrete quandary
写真、インスタレーション/photo, installation
2011


友高 博之 /Tomotaka Hiroyuki
二つの殺人/Two Murders
キャンバス、織物・油彩、ミクストメディア/Oil on canvas&Fabric,Mixed Media
2009


中野 岳 /Nakano Gaku 
中野フロマラソン/FURO Marathon
モニター、DVDプレーヤー、ミクストメディア/monitor,DVD player,mixed media
2011
※11/19~


額賀 苑子/Nukaga Sonoko 
生きる/live
テラコッタ/Terracotta
2011

長谷川 翔吾 /Hasegawa Shogo
かけがえのある家族/Not irreplaceable family
キャンバスに油彩/Oil on canvas
2011


藤林 悠/Fujibayashi Haruka
304_02
VTR
2010


松下 徹/Matsushita Tohru
magic hour(black)
パネルに特殊塗装/special mixed paint on MDF board.
2011


山内 祈信/Yamauchi Kishin 
風景に参加する/Take part in landscape
大理石/Marble
2011


富士山作品
拝借景太平洋沖/namizu
ターポリン、ラッカー塗装
Tarpaulin, Rucker Paint
作者 松下 徹×杉本 克哉/Matsushita Tohru×Sugimoto Katsuya

看板「拝借景」
市川 淳

看板「色」
鈴木 周造
 



| 拝借景色 | 10:58 | comments(0) | trackbacks(0) | |
拝借景色 Haisyakukeshiki. Colors of the Age.にお越し下さり本当にありがとうございました。
 先日無事「拝借景色」展覧会も終了する事ができました。
お越し頂いた皆様本当にありがとうございました。
今回は12/3〈土〉の拝借景色クロージング「日本のあたたかさ ~NIPPON no ATATAKASA」での模様をお伝えしたいと思います。

良い写真です。好きな写真ですね。

な、な、なんと先日11/19〈土〉のトークイベント「アートと場所と生活と」にお越し下さった中村政人氏が再びきてくださいました!うれしいなああ、すごいなああ、ここ!!

今回の主役のおこた、大塩博子さんの作品です。目で見ても、入ってもあったかい!!!すごいなあ、あたたかかったなああ。最終日限りの展示だけでは本当にもったいない。またの機会にも活用したいものです。

お昼過ぎの様子も。今回の看板の制作をしてくれた、鈴木さん。本当にすばらしいできで、取手の珍百景のシンボルでしたね!!ありがとう。この日は久しぶりの休暇だったようで、心行くまで心と体を休めていってくださいました!!ありがと、またなにかしましょう!!

素敵な看板なんです。


多くの方々からスパークリングワイン、お酒、食べ物をいただきました。本当に有り難い。ある事が難しい。拝借景は本当に多くの皆さんのおかげでできているんだなあ。おいしく、たのしく、有り難く、そしてあったかくいただきました!!!ごちそうさまでした!!!!

市川さん特製鍋を囲んで、笑いの絶えない空間が広がっていました。
市川鍋は本当においしいのです。拝借景にお越しの際で、タイミングがいいとおいしいのがたべれるかもです!

外から。良い写真です。良い景色です。

富士山とお風呂と「色」の看板。

最終日は初の女性陣も入浴!!!ううう!ありがとうございます。

桐生さん幸せそうだなあ。

そして今宵も静かにそして確実に夜は更けてゆきます。




拝借景色
Haisyakukeshiki. Colors of the Age.


 もし私達が属するこの場所が私達にとって仮の場所、もしくは借家のような場所であっても、そこにドラマがあれば、その場所は価値となり、そしてその価値は広く継承され、また沢山の物語を生み出していくだろう。
 拝借景という生き物が生まれて二年が経つ。知らぬ間に一人歩きを始めた拝借景。拝借景と呼ばれる以前からこの家にはカラーチャート〈色見本〉には存在し得ないたくさんの作家〈色〉が訪れ、多くの交流と物語が生まれた。
 私達は世界経済の変動、大地震、原発問題、ソーシャルネットワークの現実的な普及を同時期に体験している。そんな状況の中、私達が目の当たりにする景色とはいったい何なのか、なぜ拝借景はこの時代に生まれ、なぜ一人歩きを始めたのかを今一度自問自答しようと思う。21人〈色〉の作家〈色〉が拝借景に加わる事で、この得体の知れない生き物は私達にどんな景色を見せてくれるのだろうか。


 What if the place we belong to is temporary, or is like a rented house... However, as things keep moving on, the place itself creates its own value, that will spread and make new stories go on.
 It's been 2 years since the funny creature called Haisyakkei was born. Now it walks alone. Even before we named the place Haisyakkei, many artists with each different colors -which aren't easy to categorize in color chart <color samples>- had come to gather this house and things started moving on just as now.
 We are feeling varied colors of the age, facing problems like the world economic crisis, huge earthquake in North-East Japan, radiation threat and the rapid spread of social networking.
What is the scenery we are about to face. What we'll see there. Why Haisyakkei was born in such time of moment and started to walk alone. We feel the need to think about them now.
With 21 artists with each different colors, what kind of scenery will the funny creature show us next. 

Translation: keikotanizaki


会期:2011年11月11日〈金〉〜12月3日〈土〉までの土日祝日 
11/11-12/3, 2011 [Only weekends and holidays]

開場時間:12時〜19時 
pm12-pm19

会場:拝借景 茨城県取手市井野1−8−1 
1-8-1 Ino,toride,Ibaraki,Japan


会期中イベント:

11/12〈土〉  拝借景色オープニング「日本のいいところ 〜NIPPON no IITOKORO」18:00〜20:00
オープニングアクトは中野岳・市川淳による日本の露天風呂イベント、浅草の銭湯〈梅乃湯〉−拝借景色をつなぐ「中野フロマラソン」。さらに日本一の富士山を望みながら、日本各地の郷土料理、地酒など、日本のいいところを楽しみましょう。私たちは日本の景色の一部。今一度、ここにいる事を噛み締めます。
*中野岳による作品展示は11/19[土]からを予定しています。

11/19〈土〉  トークイベント「アートと場所と生活と」18:00〜20:00 
中村政人氏(3331Arts Chiyoda 統括ディレクター、東京藝術大学絵画科准教授)、伊藤悠氏(island JAPAN代表)のおふたりを迎えて、拝借景メンバーの阿部乳坊・松下徹がトークセッションを行います。全国にまたがってアートの拠点を作り持続しているおふたりと、アーティストたちのたまり場から始まった拝借景のメンバーが、アートスペースの今までとこれからについてお話しします。〈定員40名〉

11/23〈水、祝〉 勤労感謝パフォーマンス「家洗い」 13:00〜15:00
11月23日は勤労感謝の日。この日は、毎日働いてる人に「いつもお仕事ごくろうさま」と感謝し、疲れた体をゆっくり休める日です。しかし毎日働いてるのは人に限ったことではありません。例えば、家は住人の暮らしを守るためにいつも働いている、と言えるのではないでしょうか。そこで<拝借景>の住人である市川淳が<拝借景>に日ごろの感謝を込めてパフォーマンスを行います。当日は13時から露天風呂の湯で<拝借景>の体をあたため、汚れを落とし、積年の疲れを洗い落としてもらいます。

11/26〈土〉 「アーティストトーク」 15:00〜17:00
出品作家が作品を前に制作に込めた思いを語ります。司会に出品作家の杉本克哉を迎え、いま作家は何を考えどんな作品を作るのか、プレゼンテーション形式で行います。約4〜5名の作家の作品説明終了後、鍋を囲んでの歓談を予定しています。

12/3〈土〉  拝借景色クロージング「日本のあたたかさ ~NIPPON no ATATAKASA」 18:00〜20:00
寒さも厳しくなってくる今日この頃。みなさまいかがお過ごしでしょうか?拝借景色クロージングイベントでは、作家制作の富士山型コタツ、怪物ストーブなどで暖をとりつつ、旬の物を頂きながら、ほっこりと今展示の閉幕を迎えます。寒さに耐えられない皆様、ぜひ拝借景色にて日本のあたたかさを再確認してみてはいかがでしょうか?


参加作家/Artist
青木 意芽滋/Aoki Imeji
阿部 乳坊/Abe Nyubo
池田 拓馬/Ikeda Takuma
市川 淳/Ichikawa Jun
大塩 博子/Oshio Hiroko
奥田 清崇/Okuda Kiyotaka
桐生 眞輔/Kiryu Shinsuke
郷治 竜之介/Goji Ryunosuke
小林 美穂 /Kobayashi Miho
杉本 克哉/Sugimoto Katsuya
高倉 吉規/Takakura Yoshinori
高崎 洋祐/ Takasaki Yosuke
武内 優記/Takeuchi Yuki
武田 雄介/Takeda Yusuke 
友高 博之 /Tomotaka Hiroyuki
中野 岳 /Nakano Gaku 
額賀 苑子/Nukaga Sonoko 
長谷川 翔吾 /Hasegawa Shogo
藤林 悠/Fujibayashi Haruka
松下 徹/Matsushita Tohru
山内 祈信/Yamauchi Kishin 


感謝を。
おおやさん、くずさん、うらさん、かわぐちさん、うえまつさん、しょうたろさん、ご近所のみなさま、pのみんな、TAPのみなさま、今回の展示に関わっていただいたみなさま、そしてお越し下さったみなみなさまへ。
ありがとうございました!!有る事が難しい事を強く感じた2011年。

またなにかおもしろいことやりましょ!!!

阿部乳坊



 
| 拝借景色 | 16:53 | comments(0) | trackbacks(0) | |
第3週目 拝借景色
寒い寒いと思ったらもう12月ではないですか!
一生忘れられないこの2011年も残り一月。
がんばりましょう。市川です。


12/3〈土〉  
拝借景色クロージング「日本のあたたかさ ~NIPPON no ATATAKASA」 
18:00〜20:00
寒 さも厳しくなってくる今日この頃。みなさまいかがお過ごしでしょうか?拝借景色クロージングイベントでは、作家制作の富士山型コタツ、怪物ストーブなどで 暖をとりつつ、旬の物を頂きながら、ほっこりと今展示の閉幕を迎えます。寒さに耐えられない皆様、ぜひ拝借景色にて日本のあたたかさを再確認してみてはい かがでしょうか?


土曜は拝借景色の最終日。
夜はこたつで鍋を食い、ゆったりと終わりをむかえます。
まだ見てない人は拝借景に、来て観て食べて飲んで話して、ほら!楽しみましょう!



先週の土曜日には参加作家達によるアーティストトークが開催されました。
展示期間中のイベント第4弾です。

その前に、そう、腹が減ったのですね。
奥田くんの収穫したイモを焼き芋にします!



風呂のお湯をわかしつつ焼き芋を焼く。のどかな光景。



焼き上がったようです!
杉もっちゃん、うれしさが爆発の瞬間。
なんか顔におばあちゃんとこどもが混ざっていないか!



わざわざ変な顔をしてくれたのか?
もともとか?
アベくん。



そして時間となり、アーティストトークがはじまります。
僕は自分の作品につかりながらプレゼンテーション。
池田くんと相風呂。



室内に入って池田くんの番。
作家たちがそれぞれの作品について語ってくれました。



この様子はUstreamで視聴可能です。

http://www.ustream.tv/recorded/18750698

http://www.ustream.tv/recorded/18751023

http://www.ustream.tv/recorded/18751236

http://www.ustream.tv/recorded/18753819


次の日、日曜日。

我々拝借景の輩が9月に静岡でお世話になった柳本さんご夫妻が、展示を観にやって来てくれました!
遠路はるばるありがとうございます!涙が出ちゃいます!
お土産にいいお酒を頂いてしまいました。
ありがとうございますっ



さっそく飲み始めるアベトキリュウ。
風呂で日本酒ってこりゃ贅沢な!
いー感じ。





上空より。



展示を観ていただいた後は、お風呂にも入ってもらいました!
これ、入ってますよ。



拝借景色そして取手を、楽しんでいただけたでしょうか。
また来てもらえるよう、これからもチャレンジしていきます!






そして夜。







鍋を囲み腹を満たす。
みんなと食えばよりうまい。
さあ今週土曜もうまい鍋が待っていますよ!


| 拝借景色 | 01:19 | comments(0) | trackbacks(0) | |
勤労感謝パフォーマンス「家洗い」
こんばんわ市川です。

拝借景色も第3週を終え、会期は残すところ次の土曜日のあと1日!
まだ観ていない方、取手まで足をお運びください!

そして最終日にはみんな拝借景に集まって、鍋をいただきます。
うまいものを食べながら、拝借景のこれからの話ができるといいですね。


12/3〈土〉  
拝借景色クロージング「日本のあたたかさ ~NIPPON no ATATAKASA」 
18:00〜20:00
寒 さも厳しくなってくる今日この頃。みなさまいかがお過ごしでしょうか?拝借景色クロージングイベントでは、作家制作の富士山型コタツ、怪物ストーブなどで 暖をとりつつ、旬の物を頂きながら、ほっこりと今展示の閉幕を迎えます。寒さに耐えられない皆様、ぜひ拝借景色にて日本のあたたかさを再確認してみてはい かがでしょうか?



さて、来る11月23日勤労感謝の日には、私市川淳によるパフォーマンス「家洗い」が行われました。
その様子をアップします。


まず「家洗い」ってなに?

キーワードは勤労感謝の日。
この日は毎日働いてる人に「いつもお仕事ごくろうさま」と感謝し、疲れた体をゆっくり休める日です。
しかし毎日働いてるのは人 に限ったことではありません。
例えば、家は住人の暮らしを守るためにいつも働いている、と言えるのではないでしょうか。
とすると拝借景という家が、休みその体の疲れを癒す日があってもいいはず。
そこで拝借景の住人である僕が、今回展示中の作品"REBATH 卵右衛門"のお湯を使って、拝借景の汚れを落とし、暖めることで勤労感謝を表現します。

それが「家洗い」です。

何はともあれ気合いを入れるためフンドシ姿に。
そして足袋とヘルメット。



家に湯をかけて、ボディーソープとタワシで洗っていきます。



外壁を洗う。





屋根にものぼる!



阿部乳坊氏の作品「家が笑う。」も家の一部。
顔を洗ってしまいます!





そして風呂の湯をかけ、汚れを洗い流し家をあたためます。
かけ湯ですね。



いい写真。



11月の冷たい空気の中、全身を使って拝借景に感謝を伝えました。
さて拝借景が生き物のようなものだとすれば、彼はどんなことを感じでしょうか?


今までありがとう。
そしてこれからもよろしく!



夜になり、僕は入浴。
お湯は心地よく、今日一日の勤労の疲れも落ちていきます。






来年の勤労感謝の日はどうしよう?

ありがとう。

| 拝借景色 | 01:30 | comments(1) | trackbacks(0) | |
アーティストトークの知らせ。です。
お知らせです。
今週11/26〈土〉に拝借景にて「拝借景色」出品作家による作品説明や、作家が今何を思うのかを、赤裸裸にお話する、アーティストトークが開催されます。

トークの時間は15:00から17:00
トーク終了後は鍋などを囲んだりしながら、前向きにこれからの拝借景の事だったり、「茶色い四角」について、話ができたらいいなと思っています。

過去を振り返ることも良いのでしょうが、今回は前を、未来を、本当は次回展示のアイデアを考えれたらと思っています。

会期の最中ですが、次はどんなことしましょう!!

皆様のご参加をお待ちしています。




11/26〈土〉 
「アーティストトーク」 
15:00〜17:00
出品作家が作品を前に制作に込めた思いを語ります。司会に出品作家の杉本克哉を迎え、いま作家は何を考えどんな作品を作るのか、プレゼンテーション形式で行います。約4〜5名の作家の作品説明終了後、鍋を囲んでの歓談を予定しています。



| 拝借景色 | 18:39 | comments(0) | trackbacks(0) | |
はじめまして、現・拝借景第三の男の子、奥田です。
こんばんは、はじめまして
奥田清崇(おくだきよたか)と申します。
宜しくお願いしますm(_ _)m
(↑絵文字とかダメでしたか)
ここ拝借景に居座ってはや半年が過ぎました。
…このブログのパスが漸く…漸く頂くことができ…私は漸く!拝借景の一員へと一歩近づいたと感じている次第でありますっ!!
(↑いや、ちゃんと家賃も払っていますし、立派に住人させてもらってます)
内容のある文章を目指しますよ!(できませんけど)

さて、奥田ブログの第一弾は
「髪を切ろう-憧れの表参道-」
です。正に今、向かっている最中です。表参道へ。NORAさんへっ‼
凸ってきます(^O^)/
2日前…はいた息が白くなり震えた手でダイヤルを押し(寒さ)
辿々しい日本語(緊張)で予約し…
そんな僕のBeforeAfterを見てください。
多分、テンパって僕は面白くないと思います。
ご迷惑だけにはなりたくない…
…は!匂いは大丈夫だろうか!は!服がツナギだ!
…。
…いや、確かに女の子が挙げた方が良いことぐらいはわかります。
…いやいや、もう既に長文乱文酷いことはわかっています!

と、いう訳で、次枠でアフターを載せますので、Beforeの写真は…
…あれ?どうやってうpしたらいいんですか?
っく‼こんなに険しい道だとは…
果たして、奥田はブログをUPすることができるのだろうか!


| 拝借景色 | 18:01 | comments(1) | trackbacks(0) | |
トークイベント「アートと場所と生活と」
 
現在ユースト配信中!
遠方の方、こちらでご覧下さい。


※ライヴ配信は終了しました。
 上記URLから過去の映像をご覧戴けます。

色々ためになるお話うかがえました。
この「茶色い四角」が美術史に残るように!
| 拝借景色 | 18:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
拝借景色 ライブペインティング!
こんばんは市川です。

11月に入ってからというもの夜はかなり冷え込みが厳しくなって来ています。
取手は今日も寒い寒い。

拝借景色は土日休日開催ですが平日でも、たまに観に来る人がいます。
もちろん楽しんでもらえるようにできるだけ対応します。
でも最後にこう言います。
「土曜にまた来て下さいね」

そう今週土曜はトークイベントがあるのです。
またしても告知。


11/19〈土〉  
トークイベント「アートと場所と生活と」
18:00〜20:00
中村政人氏(3331Arts Chiyoda 統括ディレクター、東京藝術大学絵画科准教授)伊藤悠氏(island JAPAN代表)のおふたりを迎えて、拝借景メンバーの阿部乳坊・松下徹がトークセッションを行います。全国にまたがってアートの拠点を作り持続しているおふたりと、アーティストたちのたまり場から始まった拝借景のメンバーが、アートスペースの今までとこれからについてお話しします。〈定員40名〉


プロフェッショナルのおふたりの口から、なにが語られるのか。
それを拝借景のメンバーはどう感じ、どう未来へ生かしていくのか。
期待大です。



さて、オープニングパーティーの夜、僕らが楽しくお酒を頂いていた頃、夜の闇にまぎれてライブペインティングが行われていました。
ご紹介しましょう。

参加作家の松下徹と杉本克哉のふたりによる”拝借景太平洋沖 namizu”です。

まずはトーリこと松下くんが、2階に取り付けられたシートにスプレーで描いていく。









速い!富士山だ!
描き始めてから5~6分でここまできました。
グラフィティの技法で一気に描いていくものみたい。

見上げる観客。





今回は二人の役割分担がされていて、前半は杉本くんは待ちが多く先に入浴。



続いてトーリも。



結局この日は夜露で画面が濡れ、スプレーの塗料が定着せず完成は翌日に持ち越しとなりました。

あらためて描いていきます。
おおっ!



かなり雰囲気がちがう!
そしてカッコいい!
ウネウネ!









やがて夜になります。



黒が入りました。





白を入れる杉もっちゃん。



完成です!
超カッコいいものになりました。
おつかれさま!



一仕事終えた後は風呂風呂!



ちょうど顔を出してくれた桐生さんと入浴!
そして静岡の日本酒、「顏晴蔵(がんばるぞう)」でカンパイ!

湯加減もちょうど、疲れた体にはお酒がしみわたりますね。
夜の冷たい空気も心地よく、富士山を眺めながら至福の時間。
ふう、、日本だな。。





これが拝借景色です!


| 拝借景色 | 23:35 | comments(0) | trackbacks(0) | |
拝借景色 オープニング!
拝借景色はじまっています!
市川です。

そうです、先週金曜から展示ははじまっています。
すでにたくさんの人に見に来てもらっていますが、まだまだ会期は続きます。
12月3日までイベントが盛りだくさん。

今週土曜日は、中村政人氏と伊藤悠氏を迎えてのトークイベントが待っています。


11/19〈土〉  
トークイベント「アートと場所と生活と」
18:00〜20:00
中村政人氏(3331Arts Chiyoda 統括ディレクター、東京藝術大学絵画科准教授)伊藤悠氏(island JAPAN代表)のおふたりを迎えて、拝借景メンバーの阿部乳坊・松下徹がトークセッションを行います。全国にまたがってアートの拠点を作り持続しているおふたりと、アーティストたちのたまり場から始まった拝借景のメンバーが、アートスペースの今までとこれからについてお話しします。〈定員40名〉



どのよう話が聞けるのか、楽しみであります。
お時間のある方、興味のある方はぜひトークを聞きに、そして展示を観に拝借景に足をお運びください!


さて先週土曜はオープニングパーティーが開かれ、拝借景には多くの人が集まり、楽しく濃密なひと時が流れました。
その模様をintroduction。

昼。



何かやっているという空気に誘われ、近所の人も顔を出します。
住宅地の中にある拝借景ならでわの光景です。
このおじさん、阿部くんとは久しぶりの再会みたいです。



そして阿部くんのご両親も新潟から駆けつけてくれました。
参加作家達と一緒に集合写真。
バックは家の外壁を使った阿部くんの作品。





光るのは”色”。
シュウゾウさんが作ってくれましたが最高です。
秋は暗くなるのがあっという間。すぐに夜になりパーティーが始まります!

飲みきれないほどの差し入れやお土産のお酒、どれもいいお酒です。





大塩さんのつけている前掛けもいただきもの。
ありがとうございます!





飲んで食べて話します。



そんな中ふとあらわれた青いジャンパーのおじさんは、



なんと宮島達男さん。
サクッと展示を観ていただきました。
まさかの大物作家さんにビックリのオレでした。



パーティーも中盤にさしかかった頃。
あらわれた半裸の男。何かをぶら下げていますが。



今回の参加作家、中野岳くんです。
彼は浅草の銭湯「梅乃湯」から40キロ近くの道のりを走ってきて今到着したのです。



この拝借景がゴールですが、そこにあるのは私市川の作品”REBATH 卵右衛門風呂”。
これは中野くんの、浅草の銭湯「梅乃湯」と取手の「卵右衛門風呂」をつなぐ”中野フロマラソン”という作品なのです!
カラダはってますねー!



一番風呂に入る中野くん。
おっ!湯の色が黄金色だぜ!



湯加減はどう?
気持ちいいかい!?!?
僕は中野くんと一月ぶりに会いましたが、一番風呂に入ってもらうという約束が果たせて何より良かったです。
マラソンお疲れさま!



その後二次会へと流れます。
場所はちょっと前にオープンしたばかりの葛谷氏のBAR"conflictable cube"



カクテルを作る葛谷さん。



先端の二人。髄くんに木村。



参加作家の武田くん。金沢から来て拝借景に4~5日滞在してくれました。
てつだいありがとう!

そして額賀さん。彼女も参加作家。



バーの金髪店員石倉さん。
いい感じなのでこれからもよろしく!



まったくいい夜でした。
なにかアクションを仕掛けることで人が集まり熱が生まれるのを再確認した一日。
こんな中から何か次のもの、生み出さないとね!






| 拝借景色 | 22:59 | comments(0) | trackbacks(0) | |
拝借景色 Haisyakukeshiki. Colors of the Age. [2011年11月11日〈金〉〜12月3日〈土〉までの土日祝日] 開催のお知らせ。
お久しぶりの取手、拝借景での展示のご案内です!
本当に皆様お待たせ致しました。今回も張り切って準備中です!!


拝借景色
Haisyakukeshiki. Colors of the Age.


  
もし私達が属するこの場所が私達にとって仮の場所、もしくは借家のような場所であっても、そこにドラマがあれば、その場所は価値となり、そしてその価値は広く継承され、また沢山の物語を生み出していくだろう。
拝借景という生き物が生まれて二年が経つ。知らぬ間に一人歩きを始めた拝借景。拝借景と呼ばれる以前からこの家にはカラーチャート〈色見本〉には存在し得ないたくさんの作家〈色〉が訪れ、多くの交流と物語が生まれた。
私達は世界経済の変動、大地震、原発問題、ソーシャルネットワークの現実的な普及を同時期に体験している。そんな状況の中、私達が目の当たりにする景色とはいったい何なのか、なぜ拝借景はこの時代に生まれ、なぜ一人歩きを始めたのかを今一度自問自答しようと思う。21人〈色〉の作家〈色〉が拝借景に加わる事で、この得体の知れない生き物は私達にどんな景色を見せてくれるのだろうか。


 What if the place we belong to is temporary, or is like a rented house... However, as things keep moving on, the place itself creates its own value, that will spread and make new stories go on.
It's been 2 years since the funny creature called Haisyakkei was born. Now it walks alone. Even before we named the place Haisyakkei, many artists with each different colors -which aren't easy to categorize in color chart <color samples>- had come to gather this house and things started moving on just as now.
We are feeling varied colors of the age, facing problems like the world economic crisis, huge earthquake in North-East Japan, radiation threat and the rapid spread of social networking.
What is the scenery we are about to face. What we'll see there. Why Haisyakkei was born in such time of moment and started to walk alone. We feel the need to think about them now.
With 21 artists with each different colors, what kind of scenery will the funny creature show us next. 

Translation: keikotanizaki


会期:2011年11月11日〈金〉〜12月3日〈土〉までの 
11/11-12/3, 2011 [Only weekends and holidays]

開場時間:12:00〜19:00 

会場:拝借景 茨城県取手市井野1−8−1 
1-8-1 Ino,toride,Ibaraki,Japan


会期中イベント

11/12〈土〉  
拝借景色オープニング「日本のいいところ 〜NIPPON no IITOKORO」
18:00〜20:00
オープニングアクトは中野岳・市川淳による日本の露天風呂イベント、浅草の銭湯〈梅乃湯〉−拝借景色をつなぐ「中野フロマラソン」。さらに日本一の富士山を望みながら、日本各地の郷土料理、地酒など、日本のいいところを楽しみましょう。私たちは日本の景色の一部。今一度、ここにいる事を噛み締めます。
*中野岳による作品展示は11/19からを予定しています。

11/19〈土〉  
トークイベント「アートと場所と生活と」
18:00〜20:00 
中村政人氏(3331Arts Chiyoda 統括ディレクター、東京藝術大学絵画科准教授)伊藤悠氏(island JAPAN代表)のおふたりを迎えて、拝借景メンバーの阿部乳坊・松下徹がトークセッションを行います。全国にまたがってアートの拠点を作り持続しているおふたりと、アーティストたちのたまり場から始まった拝借景のメンバーが、アートスペースの今までとこれからについてお話しします。〈定員40名〉

11/23〈水、祝〉 
勤労感謝パフォーマンス「家洗い」 
13:00〜15:00
11月23日は勤労感謝の日。この日は、毎日働いてる人に「いつもお仕事ごくろうさま」と感謝し、疲れた体をゆっくり休める日です。しかし毎日働いてるのは人に限ったことではありません。例えば、家は住人の暮らしを守るためにいつも働いている、と言えるのではないでしょうか。そこで<拝借景>の住人である市川淳が<拝借景>に日ごろの感謝を込めてパフォーマンスを行います。当日は13時から露天風呂の湯で<拝借景>の体をあたため、汚れを落とし、積年の疲れを洗い落としてもらいます。

11/26〈土〉 
「アーティストトーク」 
15:00〜17:00
出品作家が作品を前に制作に込めた思いを語ります。司会に出品作家の杉本克哉を迎え、いま作家は何を考えどんな作品を作るのか、プレゼンテーション形式で行います。約4〜5名の作家の作品説明終了後、鍋を囲んでの歓談を予定しています。

12/3〈土〉  
拝借景色クロージング「日本のあたたかさ ~NIPPON no ATATAKASA」 
18:00〜20:00
寒さも厳しくなってくる今日この頃。みなさまいかがお過ごしでしょうか?拝借景色クロージングイベントでは、作家制作の富士山型コタツ、怪物ストーブなどで暖をとりつつ、旬の物を頂きながら、ほっこりと今展示の閉幕を迎えます。寒さに耐えられない皆様、ぜひ拝借景色にて日本のあたたかさを再確認してみてはいかがでしょうか?

上記イベントに関しましての詳しい内容は拝借景ブログ〈http://haisyaku.jugem.jp〉にて随時更新して行きます。ぜひそちらをご覧下さい。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております!

お車でのお越しは駐車場の関係上ご遠慮いただいております。ご理解、ご協力お願い致します。


参加作家/Artist
市川 淳/Ichikawa Jun
大塩 博子/Oshio Hiroko
奥田 清崇/Okuda Kiyotaka
小林 美穂 /Kobayashi Miho
高崎 洋祐/ Takasaki Yosuke
中野 岳 /Nakano Gaku 
額賀 苑子/Nukaga Sonoko 
長谷川 翔吾 /Hasegawa Shogo

 
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